どの口が愛を語るんだ
のたうちまわって超えていけ、愛。
『流』の直木賞作家・東山彰良が新たに挑む、自由でボーダレスな短編集!九州の温泉街、小さな街の団地、ニューヨーク、台北、東京――。
残酷さとやさしさが隣り合わせるパッとしない世界それでも生きていくむきだしの人間たち。
「猿を焼く」さえない温泉街に引っ越してきた中三のぼく。
無軌道な不良とよそ者の少年は、なぜ猿に火をつけたのか?「イッツ・プリティ・ニューヨーク」クレイジーな同級生カメと、そのアバズレな姉。
欲求に翻弄されるぼくと彼らの団地の日常。
「恋は鳩のように」同性婚が合法化された日、歓声に沸く群衆の中、アンディは詩人の恋人・地下室に電話をかける。
「無垢と無情」人間じゃなくなった「やつら」から身を潜めるように、おれは画面の中のミーティングルームを訪れた。
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