アラミスと呼ばれた女
安政3年、坂の町、長崎。
「これからの世の中、おなごが通詞になったって、罰(バチ)はあたらねェ」攘夷運動、大政奉還、戊辰戦争……一人、この時代を駆け抜けた女性がいた。
男装の通詞、その生涯――安政3年、肥前・長崎。
出島で働く父から、英語や仏語を習う10歳のお柳。
「うち、お父ちゃんのように通詞になりたかとよ」。
女人禁制の職に憧れる幼いお柳の運命は、釜次郎、のちの榎本武揚との出会いによって大きく変わっていく。
攘夷運動、大政奉還から戊辰戦争へ。
激動の時代に消えた一人の「男装」の通詞。
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