鏡花幻想
芸者出身の妻の側から幻想文学の巨匠を描く! 幻想妖美小説の祖・泉鏡花の生涯を描く野心作。
――17歳で金沢から上京、尾崎紅葉門下生となった泉鏡花は、神楽坂の芸者・桃太郎との出会う。
この出会いは、新進作家・泉鏡花の前途に大きな影響を与え、独自の文学世界を築かせる。
絶対的権力をもつ師の尾崎紅葉が、この恋に猛反対した件は、のちに「婦系図」のお蔦と主税に投影される。
だが、桃太郎は結局、鏡花の妻となり、苦難の鏡花を側面から支え続けた。
耽美小説の祖にして幻想美の天才である泉鏡花の、原点と生涯を精密に描く、力作評伝。
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