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ミッドワイフの家

孤児だったわたしが、少年期をすごしたのは、産院、つまり、ミッドワイフの家。
久しぶりにそこを再訪すると、相変らずクレゾールの匂いと、生殖の図式が満ち満ちている。
陰性の性欲をもて余していた当時への回想、そして、ひそかに欲望の対象としていた娘との再会。
性の本質と実在感を文学に結実しえた、著者の初期秀作集。




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