中学生の謙吾は、母と妹を追って高知から上京した。<br />昭和37年、新聞配達でまわるワシントンハイツは、渋谷区にありながらアメリカそのものだった。<br />謙吾は高校を卒業し、旅行会社へ就職する。<br />東京オリンピックや万博に沸く昭和。<br />ひたむきに働き、ひたむきに恋をする。<br />自身の青春を描いた、初めての現代小説。<br />(講談社文庫)