登場いたしまするおなじみ花のお江戸の浮かれ者8人衆が、何回仕立てても、どこかで抜けて失敗する茶番の趣向。<br />それでもこりずに、次なる智恵をしぼり合い、人のどぎもをぬこうと、もくろむ。<br />だが、何をやらせてもドジな面々のこと、とんだ騒動が持ち上がって……。<br />読みやすい工夫配慮をじゅうぶんにこらし、挿絵もあまさず収録。<br />うず巻く笑いのなかに、江戸庶民の哀歓も生き生きと浮かびあがる、江戸期滑稽本の傑作。<br /><上下巻>