闇の金魚
日本への留学を終えて帰国した童承庭は、政商・永源昌の店で働きながら、反体制運動のレポ役も果していた。
が突如、妻が何者かに拉致された……。
陰謀錯綜の歴史の裏を暴く長編ミステリ――妻が拉致された。
その報をもたらした男が示す紙片には、「とらわれたが拷問には屈しない」とある。
確かに妻の筆蹟だ。
反体制運動のレポ役・童承庭は、ふるえた。
誰が何のために仕組んだ罠なのか? 清朝が倒れ、孫文らの革命勢力が勃興する中国、多様な主義思想の錯綜する歴史のヒダに、推理のメスを鋭く入れる長編。
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