すみれ荘ファミリア
愛ゆえに、人は。
『流浪の月』『滅びの前のシャングリラ』本屋大賞受賞&二年連続ノミネートの著者が描く、家族の物語。
すみれ荘のその後を描く「表面張力」を収録した完全版。
下宿すみれ荘の管理人を務める一悟は、気心知れた入居者たちと慎ましやかな日々を送っていた。
そこに、芥と名乗る小説家の男が引っ越してくる。
彼は幼いころに生き別れた弟のようだが、なぜか正体を明かさない。
真っ直ぐで言葉を飾らない芥と時を過ごすうち、周囲の人々の秘密と思わぬ一面が露わになっていく。
愛は毒か、それとも救いか。
本屋大賞受賞作家が紡ぐ家族の物語。
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