高杉晋作 全3巻合本版
黒船をひきいて、一八五三年、ペルリが浦賀に来航した。
開国佐幕派と勤皇攘夷派に二分された国内は混乱をきわめた。
そのさなか、革新を叫ぶ吉田松陰の刑死は、松下村塾の塾生たちを動揺させた。
師の志をどうしたら活かせるのか? 欧米列強の脅威におののく日本を遊歴するうち、高杉晋作は勤皇の志士として開眼していく。
やがて上海へ渡って海外事情にも目覚めた長州の’鼻輪のない暴れ牛’は、松陰の志を継いで倒幕への道を歩み始めた。
動乱の世を生き、奇兵隊を結成し、内外からの攻撃に遭いながらも、維新回天の偉業に尽力した若き志士高杉晋作の生涯。
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