旅のない
コロナ禍中の日々を映す4つのストーリー。
芥川賞作家・上田岳弘、初めての短篇集。
【収録作品】「悪口」恋人と過ごすホテルでのゴールデンウィーク。
「じゃあ、悪口の練習しよっか?」。
僕は初めて彼女と会った時のことを思い出す。
「つくつく法師」朝の散歩は4歳の息子との日課だ。
午後、僕は古いPCで、昔書いた小説を読み返す。
「ボーイズ」10歳と6歳のボーイズは、亀甲柄と市松模様のマスクでやって来た。
弟の息子たちを預かることになった夫婦の夏。
「旅のない」「作家さんなんですよね?」。
出張先での車中、会話が途切れると取引先の村上さんが聞いてきた……。
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