セカイを科学せよ!
灘中学校入試問題にも使われた、日本児童文学者協会賞受賞作『むこう岸』の安田夏菜、書き下ろし最新作!藤堂ミハイル――堤中学二年。
父は日本人、母はロシア人。
髪は栗色、瞳は茶系でくっきりとした二重まぶた。
そば屋でそばなんか食ってると、「まあっ、日本人みたいにおはし使ってる」と知らないおばさんに騒がれたりする。
山口アビゲイル葉奈――転校生。
ルーツはアメリカと日本。
モコモコとふくらんだカーリーヘア。
肌の色は、ちょっとミルクの入ったコーヒー色。
縦にも横にも大きい。
日本生まれの日本育ちで、日本語しか話せない。
好きなことは……。
すべてが規格外の転校生は、オタク的に「蟲」が大・大・大好き! カミキリムシ、カナヘビ、ワラジムシ、ハエトリグモ……!! 教室のあちこちから上がる悲鳴!!! クラスは騒然!!!!ミハイルと葉奈、そして科学部の面々は、生物班の活動存続をかけ、学校に「科学的な取り組みの成果」を示さなければならないことになってしまった。
ミックスルーツの中学生が繰り広げる、とってもコメディでバイオロジカルな日々をご覧ください!
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