青い糧
K学園高等部のサッカー選手だった河村は、試合で膝に怪我をした。
その頃、厳格な父が死んだ。
スポーツのできない体になった河村は、放埓な仲間との新しい生活に踏みこんでいく。
賭博、酒、狼藉、背伸びした女遊び……。
悪賢い才覚で大金を手に入れ、それを湯水のように使う。
彼らがひかれるのは、じつは賭でも犯罪でも女でもない。
情熱の浪費、浪費のための浪費、消耗することへの欲望がすべてなのだ。
そうした無頼をてらう生活のなかで、河村はキャバレーに働く可憐な恵子を知り、彼女との愛欲に純粋な価値を求めて……。
高校生と年上の女のはげしい恋を描いた長篇。
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