マンモス大学の診療室に勤める春菜、シングルマザーの美里、二人の謎めいた友人の神子。<br />震災の年の夏、「偶然の訃報」でつながった彼女たちの運命が動き始める――。<br /> 新聞に載る死。<br />テレビで騒がれる死。<br />どこかでひっそり終わった死。<br />有名人の死。<br />身近な人の死。<br />名も知らぬ遠い国の誰かの死。<br />そのどれもが身近で、私たちの人生と隣り合わせにある。<br />死を描くことで今を生きることの意味を見出す、著者新境地。<br />