夢魔
新幹線の車中で、美しい和服の女が発病した。
医師と名乗る黒背広の男に治療をうけた彼女は、京都で下車した。
が、その瞳はどこか虚ろだ。
ルポライター・渋谷は、彼女を尾行する。
それは、奇怪な体験であった。
京都の有名な料亭の若夫人である彼女が、娼婦のように彼に身を任せたのだ。
しかも彼女は、その悦楽の情事を一切記憶していない、という。
この日から渋谷の周囲に「夢魔」にあやつられた女たちが、続々と登場する。
女は鍵言葉(キー・ワード)で、やすやすとその白い肉体を開き、没我の欲望に狂うのだった……。
深層催眠を利用して女体を弄ぶこの「夢魔」の正体を渋谷は追う……。
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