食料不足の終戦後、小説家の越智さんは、親子4人の栄養失調を回復すべく、毎日書斎にこもって腰の骨の痛くなるほど書きつづける。<br />「いやしくも一家の家長である以上は、家族扶養の義務をおろそかにすることはできない。<br />」……昭和の父の奮闘、妻の献身、息子の成長……。<br />家族の青春をコミカルに、ポジティブに描いた「青春」シリーズ決定版。<br />