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朱色の化身

「知りたい」――それは罪なのか。
昭和・平成・令和を駆け抜ける。
80万部突破『罪の声』を超える圧巻のリアリズム小説。
「聞きたい、彼女の声を」 「知られてはいけない、あの罪を」ライターの大路亨は、ガンを患う元新聞記者の父から辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受ける。
一世を風靡したゲームの開発者として知られた珠緒だったが、突如姿を消していた。
珠緒の元夫や大学の学友、銀行時代の同僚等を通じて取材を重ねた亨は、彼女の人生に昭和三十一年に起きた福井の大火が大きな影響を及ぼしていることに気づく。
作家デビュー十年を経た著者が、「実在」する情報をもとに丹念に紡いだ社会派ミステリーの到達点。
塩田さんの中でも新ジャンルを切り拓き、今の社会にとって、必要な作品を作り出した。
――石戸諭(ノンフィクションライター)情報というものとどう向き合うか試されているのは、大路だけでなく、読者も、である。
――瀧井朝世(ライター)




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