必死に足掻いて生き続けるのさ。<br />この国の政がどうあろうともーー。<br />時は平安末期ーー。<br />宮廷を覆う不穏な影。<br />猛き者たちの世へ時代が移ろう中で、滅びゆくものと、生き続けるもの。<br />直木賞受賞作家がつむぐ、至高の短編集。<br />「武者の世の訪れを告げる都。<br />権力者に翻弄されつつ必死に生きる中・下層の人々を活写した、濃密で情感あふれる歴史物語」(創価大学教授/NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」時代考証 坂井孝一)