風変りな代償
美貌の女子大生・古園洋子が失踪した。
彼女はホステス・アパートの一室を借りていたのだが、管理人・谷本恵吉の姿も見えない。
ホステスたちは谷本の正体もアパートの所有者も知らないという。
――数日後、洋子の死体が相模湖から見つかった。
谷本の愛車ルノーに乗ったまま湖底に沈んでいたのだ。
また意外にもアパートの持ち主が、T大で倫理学を教える清水助教授であることも明らかになった。
《倫理学教師のホステス・アパート経営!?》。
ナゾは深まるばかりだった――が、巧妙な偽装がはがれた時、白日にさらされたのは腐肉の如き性の悲劇だった。
「風変りな代償」他5篇。
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