レーテーの大河
運命の車輪は回り始める。
日本を揺るがす’危険な積み荷’とともに。
江戸川乱歩賞作家が時代の闇に挑むノンストップ・サスペンス!終戦時の満州、そして五輪開催直前の東京。
二つの「昭和」を貫いて走り始めた機密列車の後ろ暗い任務とは。
楔になろうとした男たちの、捨て身の作戦とは。
終戦間際の混乱で親を失った三人の戦災孤児。
関東軍の機密物資を日本に運んだ2人の陸軍中尉。
焼け野原から復興へーーオリンピックを目前に急ピッチで東京の整備が進む中、日銀の現金輸送担当者が線路に転落死を遂げた。
事として処理されるはずだったその死を合図に、二度と交わるはずのない人生が再び交差する。
そして、運命の列車は走り始める。
俺たちは駒だ。
だが、駒だって逆らう。
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