最愛の妹の命を奪った下手人を追って、大店の若旦那の地位を捨てた、人呼んで「泣きの銀次」。<br />若き岡っ引きは、物言わぬ死体の声を聞いて涙する。<br />お侠（きゃん）な娘、お芳の健気な想いを背に受けて、めざす敵は果たして討てるのか？ 鮮やかな筆が冴えわたる女流時代小説作家の人情捕物帳。<br />『泣きの銀次』『晩鐘 続・泣きの銀次』『虚ろ舟 泣きの銀次参之章』全3冊合本版。<br />
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