異動先の編集部で、偶然目にした未発表の原稿『聖域』。<br />なぜ途中で終わっているのか。<br />なぜこんなに力のある作家が世に出ていないのか。<br />過去を辿っていくと、この原稿に関わったものは、みな破滅の道へと進んでいる。<br />口々に警告されるが、でも続きを読みたい、結末を知りたい。<br />憑かれたように実藤は、失踪した作家、水名川泉を追い求め東北の地へ。<br />そこで彼が触れたものは。<br />長編サスペンスの傑作。<br />