先王の公主でありながら、いつも頭から薄絹をかぶり、伏し目がちに刺繍ばかりしている玉麗。<br />美しくないという理由で、父王に処刑されかけたことがあるからだ。<br />公の場にも顔を出さずにいたが、ある日、彼女に縁談が持ち上がる。<br />相手は、色めいた噂が絶えない美青年・李遊。<br />実は、李遊は玉麗の初恋の人だ。<br />縁談を喜び、初夜を心待ちにしていた玉麗だが、李遊は家に帰らなくなってしまい…。<br />