【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】東京下町の個人病院に勤務することになった円乗寺優先生。<br />堅苦しい大学病院から逃れてやって来た。<br />専門は外科だが、内科、婦人科、何でも診ることとなる。<br />酒好きな先生は、ある晩近くの寿司屋に入ったが、店の青年が自分の患者であることに気づく。<br />彼は他人には言えない病気の持ち主だった――人情味あふれる仁術先生の診察と活躍を描く異色のメディカル・ユーモア小説。<br />