ときは1990年代前半、‘女芸人ブーム’前夜。<br />東京の国立大学に通う真名子は、幼なじみの貴子とお笑いコンビ「モンスーンパレス」を結成した。<br />自らの不美人を認識しない真名子と、世間ズレしたOL志望の貴子。<br />笑いとは縁遠い生活を送ってきた彼女たちが、なぜその世界に入り、どう生き延びていったのか。<br />時代によって作り出された‘女芸人’の先駆者となる四人の女性の悲哀と幸福を描いた長編小説。<br />