父の逮捕から二年、高見陽介は高校進学を機に札幌の養護施設から仙台の寮に移った。<br />イケメンで成績優秀な中本、画家志望の菅野、中国人留学生の周ら、個性豊かな同級生と共同生活を始めた陽介だったが、実行委員の一人として臨んだ九月の学園祭当日、体験したことのない巨大な地震に襲われて――。<br />友情、恋、親子の葛藤など様々な想いを抱えるなかで少年は大きく成長する。<br />人気シリーズ第三弾。<br />