【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】国立帝国病院長・神野博士が倒れ、兵藤医長を始め倉本医師ら総力を挙げて診察にあたった。<br />結果は「肺癌(ルンゲン・カルチノーム)」。<br />内科学界の重鎮である博士に、真実を告げるべきか否か、兵藤と倉本は激論をたたかわした結果……。<br />生と死の狭間に立つ人間の偽りのない姿と、診断の宣告を強いられて苦悩する医師たちを描く表題作ほか四篇を収録。<br />