海の近くの湘南の街に、屋根から電信柱の突き出た家があった。<br />その不思議な佇まいに惹かれて屋敷を訪れた著者は、90歳を超えたパワフルなミドリお婆さんと出会う。<br />彼女は建築が大好きで、この家も自分で設計して建てたという。<br />6世帯が共同で暮らす屋敷には、奇妙な仕掛けがいたるところに存在して――。<br />カラクリ屋敷の秘密と波瀾万丈のミドリさんの生き様を軽快につづる、傑作ノンフィクション。<br />