連続する殺人事件には共通点があった。<br />見せしめのような殺害方法、被害者は破綻した大手消費者金融「紅鶴」の元社員。<br />それに気付いた刑事・久保田は事件を追い始める。<br />紅鶴に人生を破壊された男たちの復讐劇の最後にして最大のターゲットは社長一族の元専務・紅林伸夫。<br />決着の場所は、六本木の巨大ビルで行われる映画祭。<br />その壮絶な結末とは――!? 現代社会の闇に向き合った渾身の犯罪小説。<br />