部長に昇進した父、専業主婦の母、しっかり者の娘二人と末っ子の一人息子。<br />棚原家はどこにでもある平凡な一家だったが、ある日の早朝、長女の無残な姿の帰宅から、悲劇は始まる。<br />誘拐、脅迫、殺人――「ウチには全く関係ナイ」はずの物騒な事件に次々と巻き込まれていく。<br />平和な家庭をたちまち破滅させてしまう現代社会の落とし穴の恐ろしさを描く辛口ミステリー。<br />家族の絆を問い直す意欲作!