ファッション業界で働く小峰紬の前に、行方不明だった母親の文子が姿を現した。<br />面影にどこか違和感がある母に困惑する紬は、年の離れた姉の麻弥と絹代に相談する。<br />二十代の紬、三十代の麻弥、四十代の絹代。<br />仕事や恋、家族について、それぞれに悩みをいだく三姉妹は、母との再会で変化が――。<br />三姉妹と母との絆をめぐる、切なく温かいミステリー。<br />