【中央公論文芸賞・柴田錬三郎賞・親鸞賞受賞作!】幕末の木曽山中。<br />神業と呼ばれるほどの腕を持つ父に憧れ、櫛挽職人を目指す登瀬。<br />しかし女は嫁して子をなし、家を守ることが当たり前の時代、世間は珍妙なものを見るように登瀬の一家と接していた。<br />才がありながら早世した弟、その哀しみを抱えながら、周囲の目に振り回される母親、閉鎖的な土地や家から逃れたい妹、愚直すぎる父親。<br />家族とは、幸せとは……。<br />文学賞3冠の傑作!