いつか必ず死にゆく人間の儚さと確かさを描く小説集。<br />祖母が遺した宝石を身に着けると、孫娘は、祖母の過去の体験を夢に見る――「宝石」。<br />資源が枯渇して紙の本がなくなった未来とは?――「燃える本の話」。<br />原子力の歴史と、ひとりの女性の個人史が交わる「日出ずる」。<br />時空を越えて娘の体験と母の記憶が重なりあう「シー」。<br />類まれな想像力と遙かな時間軸で描かれる全4編。<br />