保健室登校をしているナツとサエ。<br />二人の平和な楽園は、サエが‘自分のクラスに戻る’と言い出したことで、不意に終焉を迎える――(「ねぇ、卵の殻が付いている」)。<br />学校生活に息苦しさを感じている女子中学生の憂鬱と、かすかな希望を描き出す6つの物語。<br />現役の中高生たちへ、必ずしも輝かしい青春を送って来なかった大人たちへ。<br />あなたは一人きりじゃない、そう心に寄り添う連作短編集。<br />