雪弥と気持ちを通わせた香乃は、これから築いていく関係に戸惑ってばかり。<br />さらに雪弥の父母への葛藤、香乃の自分の力に対する思いなど、課題は山積みだけど、花月香房(かげつこうぼう)は今日も営業中。<br />贈り物の香木、行方不明の仏像、送り主不明のひな人形、源氏香図で書かれた暗号など、香りにまつわる謎が次々持ち込まれて……。<br />鎌倉を舞台に、香りで紡がれた物語、堂々完結。<br />