顔の傷が原因で周囲と馴染めず、高校を中退した直哉は、不思議な青年と出会う。<br />「君の顔にはオリオンがいるんですね」。<br />傷をそんな言葉で褒めた青年・蒼史(そうし)は、小学生の妹・桜月(さつき)と天文館を営んでいた。<br />成り行きで天文館に通ううちに、親とのわだかまりや将来の不安がほどけていく。<br />が、蒼史の友人だという「コガネ」の存在が、蒼史の過去に深く関わっていると知って…。<br />