1990、91年と沖縄水産高校を甲子園準優勝へと導いた名将・栽弘義監督。<br />常識を覆す独自の練習法と、暴力さえ厭わない苛烈な指導で、沖縄野球を全国レベルに押し上げた。<br />大酒飲みで女好き、公私ともに豪放磊落な栽には敵も多かった。<br />それでも、沖縄人の誇りとアイデンティティーを失わないために、生涯を野球に捧げた。<br />成功の裏に隠された命を削るほどの重圧と孤独に迫る傑作ノンフィクション。<br />