かたづの!
遠野の羚羊の片角には霊妙な伝説がある。
慶長五年、根城南部氏当主直政の妻・祢々は片角の羚羊と出会う。
直政と幼い嫡男・久松が立て続けに不審な死を遂げた直後から、叔父の三戸南部氏・利直の謀略が見え隠れしはじめた。
次次とやってくる困難に祢々は機転と知恵だけで立ち向かう。
「戦でいちばんたいせつなことは、やらないこと」を信条に波瀾万丈の一生を送った江戸時代唯一の女大名の一代記。
河合隼雄物語賞(第三回)、歴史時代作家クラブ賞作品賞(第四回)、柴田錬三郎賞(第二十八回)、王様のブランチブックアワード2014大賞受賞作!!
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