健康至上主義の妻と美食家の夫の晩餐は、殺意が隠し味の特別料理。<br />(『危険な食卓』) がさつな嫁に耐える姑の、穏やかな顔の下にある、もうひとつの顔。<br />(『天使の棲む家』) 21年ぶりに電話をかけてきた同級生の魂胆。<br />(「同窓の女」) 妻と夫、姑と嫁など、普通の人々のありふれた日常に芽生える小さな悪意、殺意の兆し。<br />人間の心理を、恐怖というスパイスをきかせて鮮やかに料理した極上のメニュー8編。<br />