短大卒業後、母の遺言で蔵元・和泉家の家政婦として働くことになったみやび。<br />それには、父を捜す目的もあった。<br />天涯孤独となったみやびは、父を知らない。<br />母の形見である<鳳>の一升瓶が、父を知る唯一の手がかり。<br />そして、<鳳>の蔵元は和泉酒造であり、母もかつて和泉家で働いていたのだ――。<br />初出勤の日、みやびを迎えたのは、クセモノばかりの四兄弟で…?