あれは確かに乙彦だった! ――この世界に召喚される直前まで璃羽と一緒にいた幼なじみに、そっくりの人物。<br />会って確認したいという璃羽に対し、クウガは冷たい。<br />本来の目的である、王の宝を探すほうが大切だというのだ。<br />ベルサイユでは黒髪のウィッグをつけた少女ばかりが何人も行方不明になっていた。<br />璃羽を狙った黒魔導士の犯行かもしれないのだが、相変わらずマイペースの璃羽は……?