大手都市銀行「あおぞら銀行」巣鴨支店長の野崎修平は、支店の閉鎖に伴い監査役就任を命じられた。<br />ときは1998年、バブル経済崩壊を受けて金融業界もまた混迷を極めていた。<br />不可解な高額融資、役員の派閥争い、政治家との癒着疑惑。<br />様々な抵抗や嫌がらせを受けながらも、野崎は銀行内にはびこる不正や経営問題にメスを入れるべく奔走する。<br />自らの正義を信じ、人々のため懸命に働く男を描いた企業小説。<br />