【合本版】岳飛伝
負けたのだ。
「替天行道」と「盡忠報国」というふたつの志の激突だった。
半年前の梁山泊戦。
瀕死の状態の楊令に右腕を切り飛ばされた岳飛は、その敗戦から立ち直れずにいた。
頭領を失った梁山泊は洪水のために全てが壊滅状態にあった。
一方、金国では粘罕が病死した後、軍を掌握したのは兀朮。
そして青蓮寺が力を失った南宋も混沌とした状態だった。
十二世紀中国で、熱き血潮が滾る。
激動の中華の地で、国とは何かを問い、民を救うために崇高な志を掲げ、命を賭した漢たちの生き様を余すところなく描き切った中国歴史巨編大水滸伝シリーズ、遂に完結! 全17冊を収録した電子合本版。
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