オカルトに憧れる「僕」は、ある日の下校中、自分の指へ絡む黒い糸に導かれ、死体を見つける。<br />特別な力を得た優越感に溺れた「僕」は死体を見つける行為にのめりこんでいくが…? 偶然が偶然を呼び、不幸に魅入られた者たちは巡り合う。<br />そして、彼らが抱く行き場のない孤独は哀しく連鎖していき――。<br />「僕は君を殺せない」の著者が贈る、サスペンス連作短編集。<br /> 【目次】黒い糸/白い檻/灰の箱/牢獄/天国