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小説 金魚妻

「――金魚、飼っていい?」ある日、専業主婦・24歳のさくらは、出勤前の夫に勇気を出してそう尋ねてみた。
夫は冷たく「好きにすれば?」と気のない返事。
熱烈に恋われて結婚したのに、最近の夫からは愛が感じられない…。
心がふさいでいきそうな時、さくらの足は自然と商店街の「金魚のとよだ」に向かう。
キャリコ琉金、オランダ獅子頭、水泡眼……鱗をきらめかせ尾びれを翻しながら泳ぐ金魚たちの様子を夢中になって眺めていると、心がいつしか満たされていく。
店をひとりで切り盛りする店長は、金魚を見に日々通ってくるさくらをいつも笑顔で温かく迎えてくれて。
【目次】金魚妻 平賀さくら・24歳 専業主婦 あの日、私は金魚が欲しかった――。
/出前妻 岡崎杏奈・29歳 蕎麦屋手伝い あの時、電話がかかってこなければ――。
/弁当妻 保ヶ辺朔子・27歳 タワマン暮らし 夫以外に男を知らない――。
/見舞妻 河北真冬・23歳 ヤンママ 息子を授かったのは15の冬でした――。
グランドジャンプで連載され、コミックスが爆発的にヒットした、大人の恋の叙情詩を小説化。
1巻に収録された「金魚妻」「出前妻」「弁当妻」「見舞妻」に切々と綴られた人妻たちの禁断愛。
妻たちはなぜ、一線を越えたのか……?




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