【第11回中山義秀文学賞受賞作】平安末期。<br />平氏追討の決起を促す以仁王の令旨が兄弟の運命を変えた。<br />奥州藤原氏の下に逼塞していた弟・義経、そして伊豆に流罪となっていた兄・頼朝。<br />黄瀬川で対面を果たし、力を合わせて源氏再興を図る二人だったが、かたや類いまれな政略家、かたや知勇並びなき天才武人。<br />兄弟の溝は深まる一方だった。<br />源平合戦の固定観念を打ち破った歴史大作。<br />