燕国の王に育ての親を殺され、楽師として王に飼われることになった蘭綾。<br />いつか蘭綾が自分に牙を剥いてくることを予感しながらも、蘭綾をそばに置きつづける燕王。<br />魅かれあい、追いつめあう二人の絆は、隣国寧の使者がもたらしたある報せをきっかけに、次第に燕国の行く末をも危うくしてゆく――。<br />大人気の作者のノベル大賞受賞作に、書き下ろしの続編を加えた、見逃せない一冊。<br /> 【目次】春王冥府/双月宮/あとがき