明治と改元される直前の慶応4年3月。<br />絵師の誠之進は品川を離れ、国許である磐城平藩へ向かう。<br />ほどなく江戸が官軍の手に落ち、奥州の南端にいる誠之進らの元へも追撃の軍勢が迫る。<br />敗走する先で絵師が目の当たりにする旧幕府軍の悲劇。<br />そして再会した土方歳三と箱館の地へ──。<br />欺瞞に満ちた幕末・明治史に喧嘩を売る時代小説シリーズついにクライマックス。<br />頭を殴られるような衝撃のラスト。<br />