人生に何の展望も見出せないでいる、富山に住む21歳の大学生、森航大(もりこうた)。<br />編集者である夫に束縛される、東京住まいの35歳の作家、天谷柚(あまがいゆう)。<br />二人は文通コミュニティ「綴り人の会」を通じて手紙を交わし始める。<br />航大は充実した生活を送る35歳のエリートサラリーマン、クモオとして。<br />柚は夫からの暴力に怯える28歳の専業主婦、凜子として。<br />次第に熱を帯びる手紙は、二人を危険すぎる関係へいざない――。<br />