北海道は羊蹄山の東、支笏湖に連なる山間で競走馬を生産する風死狩牧場。<br />起業に失敗した祐介はそこで働き始める。<br />サラブレッドとの触れ合いに感動しながら、閉鎖された地での生活に不自然さも覚える。<br />やがて次々と変死、失踪事件が発生。<br />ヒグマか、怨恨か、謎が深まる。<br />開拓時代の歴史を縦糸に、現代競馬の最先端事情を横糸に編まれゆく、人と馬との系譜。<br />息もつかせぬ急展開、圧巻の競馬ミステリー。<br />