神様、ぼくはどうして生まれてきたんですか――。<br />霊山・御嶽の麓の町で悲惨極まりない人生を送ってきた少年、潤。<br />生きることの意味を問うために神の棲まう山、御嶽へ向かう。<br />悪天候のなか、強力(ごうりき)の孝は書き置きを残し山に入った潤を捜索することに。<br />神を求め信じる潤。<br />長く山で暮らしながら神を信じぬ孝。<br />大自然の猛威に翻弄されながら、二人が命の炎を熱く燃やす。<br />哀哭の山岳ノワール。<br />